効果的なメッセージの配信 ~ ターゲットの顧客を絞る

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フリーズドライの食料

効果的なメッセージの配信!

メッセージを配信する際に大事なのは、対象とする顧客を絞り込むことが一番重要です。沢山の人に売れればそれに越したことはありませんが、配信するメッセージが一つの場合は、どんな人に向けたメッセージかを明確にしないと、なかなかうまく伝わりません。

マーケティングの世界では「ペルソナ」とよく言われるものですが、ターゲットになる顧客を、年齢、職業、性別など細かく想定して、その人に向けたメッセージを作っていくという方法がとられています。

といっても、なんだかよくわかりませんよね?

登山用の食料を売る事を考える!

そこで、もう少し具体的な例として、登山でよく利用される、フリーズドライの食料の宣伝を考えてみる事にします。

この商品は、お湯をいれて数分待つだけで、食べられる食料です。簡単に調理できるのが大きな特徴で、水分を含んでいないため軽量と言う利点もあります。

特徴を並べても売れない!

ところが、軽くて簡単に作れるという特徴だけを配信してもなかなか売れないのが実情です。もちろん、これだけで買う人もいると思いますが、殆どの人は余り魅力的に感じない事が多いようです。

どんな人が買うか?

ということで、どんな人が買うかを考えてみてください。
思い浮かぶのは。。。

  • 登山者
  • ハイカー
  • キャンパー(キャンプをする人)
あたりが、普通の人が思い浮かぶ感じの人だと思います。

この人たちは同じメッセージを送れば興味を持つと思いますか?

私の経験からすると一般のキャンパー、車をキャンプサイトに停めてキャンプをする人たちはまず興味を示さない場合が殆どだと思います。
理由は、こうした人たちは、車が隣にあるので、荷物は沢山あっても重くても余り関係がないので、「軽い」ことはあまり、メリットにはなりません。しかも、キャンプでも美味しい物が食べたいと考える人が多いので、食べるものも普段の食事と余り変わらない道具で、普通に台所で使うような器具も簡単に持ち込めるので、わざわざこの食料を買って食べません。つまり、この人たちに売り込むのはちょっと難しいわけです。

では、登山者やハイカーはどうでしょう?こちらの方がもっと買う可能性がより高くなります。しかし、この食料を使うかどうかは、その人たちがどこに行くか、何日行くかによる場合が大きな要因になってきます。長期にわたって行く場合は、食料の量も相当多くなりますので、少しでも軽くて小さい方が良いので、この食料は魅力的です。また、アメリカのある地域(ヨセミテなど)はクマや動物から食料を守ったり、野生動物が人間の持ち込む食料を食べる事を防ぐために、ベアキャニスターという特別な容器に食料を入れて管理するのが義務付けられています。当然、食事の匂いの付いたゴミもこの容器に入れて管理をする必要があります。この場合、この食料は軽いだけでなく、ゴミも少なくて済むメリットがあります。さらに、食器が無くてもパッケージにお湯を直接注いで調理してそのまま食べる事も可能なので、食器を持たずに行くという選択肢もあります。

そこで「長期にわたる登山やハイキングをする人」とか「ヨセミテでハイキングをする人」に絞って、「軽量、小型」で長期の登山でも大丈夫、とかゴミがでないし、食器が不要なので荷物が減らせます。というようなメッセージを送れば興味を持てもらえる事になります。

これが対象を絞って、より効果的にメッセージを届ける例です。

長くなったので後半は明日にすることにします。
明日は、ではこの商品を「普通の人=ハイキングや登山に行かない人」に売れないかを考えてみる事にします!


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