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登山とランニングの違いは? 登山に特化した項目を探す!

Silicon Valley Super Ware 2019年8月31日 登山とランニングの違いは? 登山とランニングのためのGPSのデータ解析サービスの記事を連載しています。 ランナーも登山者もやっている事は似ています。 GPSを使って走ったコース、距離、時間、心拍数などを記録しているという事です。 登山の場合は走る代わりに歩いていますが、同じような使い方ですよね! 私は登山もランニングもやるのですが、 どちらも同じ時計型のGPS機器を使って同じような記録を取っています。 前回まで解説した解析方法は、登りに特化したり、 標高による違いを調べたりしています。 現状で調べる限り、この辺に着目しているサービスは殆どないように思います。 つまり、これだけでも十分付加価値は提供していると感じます。 他には何か違いはないでしょうか? 登山は休憩するのは当たり前! そこで思いつくのは登山では休憩するのは普通ですよね? 一方でランニングでは余り休憩という概念はありません。 走るのを止めた時点で一旦データを取るのもやめるのが普通です。 また走る場合は改めてデータを取り始めるのが普通です。 今回のサービスではその辺の事にも着目してみました。 実際にランニングも登山・ハイキングもやるので気づける発想だと思っています。 こうした、一見関係なさそうな2つの別のスポーツというかアクティビティですが 一緒に考えるとわかる事も結構あります。 この辺が、新しいサービスや、価値の高いサービスを考える場合の秘訣だと思います。 別々だと思っていた事を上手く結び付けたり、比較すると新しいアイディアが浮かびます 第三の時間の使い方! 実は、休憩は第三の時間です。 「登り」「下り」「停止(休憩)」が登山の3つの状態です。 休憩時間は、登りでも下りでもないわけです。 そこで、「登り」「下り」「停止」の3つの状態に分けてデータを見ると さらに詳しい事が分かってきます。 そして、この3つを含めたのが全体の所要時間という事になります。 約10年にわたって過去の登山やランニングの記録をGPSで取っています。 そのデータを見ていて面白い事に気づきました。 カリフォ

登山のための解析 ~ 標高による違いを見る!

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Silicon Valley Super Ware 2019年8月29日 登山のための解析とは? 今日は、登山のためのGPSのデーター解析の詳細について書いていきます! 標高の違いによるデータの違いを中心に解析を行います。 比較するのは 速度 心拍数 この2点が注目するポイントです。 速度を求める 速度は基本的なGPSのデータに含まれる事もありますが、 多くのGPXファイルでは含まれていませんので、計算で求める必要があります。 速度=移動距離/移動にかかった時間 で求められます。 以前の投稿で書いていますが、計算するにあったって注意する事があります 移動距離のデータがレコードから抜けている場合はそのレコードを計算から外す 時間を決めるタイムスタンプが2つ以上のレコードで同じ場合があります この場合、レコード間の時間、つまり移動にかかった時間が「0」になってしまいます。 そうすると計算する事ができませんので、今回は最初のレコード以外を除きます。 解析する! 必要なデータが揃ったところで解析ですが、 心拍数のデータもレコードから抜ける事があります。 その場合もそのレコードを除きます。 まず最初に速度の解析について考えます。 よく行われる解析は、平均速度を求める事ですが、 登山とハイキングの場合、重要になるのは登りの速度です。 下りの場合は、筋力不足を除くと余り問題になる事がありませんので、 登りの速度に着目 すると役に立つデータになります! 登りという事を判別するには、前のレコードより標高が上がった場合です レコードの標高の差がマイナス ー> 下り レコードの標高の差がプラス  -> 登り 登りの場合だけの速度の平均を求めると登りの速度が分かります。 次に考えられるのは心拍数です。 心拍数も登りの平均が分かると有効です。考え方は速度と同じです もう一つは、心拍数の分布をみると役に立ちます。 心拍数の分布は心拍数ゾーンを利用すると参考になります。 標高による区間を設定する 標高ごとに区間を作って区間に該当するレコードを解析して違いをみます。 区間の間隔を変えられると便利ですが、

富士山が楽に登れる方法!

Silicon Valley Super Ware 2019年8月28日 富士山が楽に登れる方法! 今日のトピックは「富士山が楽に登れる方法」です。 日本一高い富士山は標高が3776mです。 この標高になると殆どの人に高山病の症状が出ます。 頭が痛くなったり、吐き気がしたり、眠くなったり 症状はいろいろです。 でも、富士山を楽に登れる方法があると言ったらあなたはどうしますか? 高山病 富士山を登るのに多くの人に起きる問題は「高山病」です。 この高山病の症状を少しでも軽くできれば、富士山はかなり楽に登れます。 楽にといっても、登山ですからそれなりの体力は必要です。 トレーニングも必要ですが、あなたの体力に合わせて上手くペースを管理できれば 意外にスムーズに登る事ができます。 高山病と言うのは低酸素化で通常の呼吸で必要な酸素を取り込めなくなることで 起きる症状の事です。よく高い所に行くと「酸素が薄くなる」と言いますが、 それによって引き起こされる症状です。 この記事の目的は高山病の説明ではないので、詳しい事は書きませんが インターネットで検索すると詳しい説明が出てきます。 心拍数が目印に! さて、先日から連載しているのは、GPSのトラッキングデータを解析して 登山やハイキングに役立つWebサービスを作る物です。 それと、今日の話は密接な関係があります。 実はこのサービスが実現すると多くの人が富士山を今までより楽に登れるようになります その秘密が 「心拍数」 です! ランニングをされる方はご存知だと思いますが、 心拍数は運動の強さ(運動強度)のとても良い指標になります。 ランニングの世界ではこれを基に、トレーニング内容を決めたり レースのペースを考えたりします。 この考え方を登山やハイキングに応用しようという物です。 最近は、小型のGPS機器が普及して、腕時計型の物も簡単に手に入るようになりました。 ランナーはそうした機器を使って走った記録を残して利用しています。 富士山で起きる事! さて、富士山を登っていると起きる事はどういうことかを簡単に説明しますね! 多くの人が登り始めるのは五合目ですが、登山コースによっ

GPSデータの解析の手順! ~ 既存の解析からはじめます!

Silicon Valley Super Ware 2019年8月27日 GPSデータ解析の手順 一通りGPSのデータを読み込むところまでできました! 次は実際にどのような解析をするかです! いきなり、既存のサービスにない解析をする事もできますが、 まずは足慣らしを兼ねて、既存のサービスが行っている解析をしてみます! そうすると、既存のサービスのデータと比較する事も出来るので読み込んだデータが 正しいかもある程度分かります。 基本は「違い」 解析の基本は、各レコード間の違いを見るのが基本です。 つまり、一つ前のレコードとの「差」を調べて行きます。 今回のレコードに含まれるデータは タイムスタンプ(秒単位) 距離(m) 標高(m) 心拍数(回/分) です。位置情報は距離に変換しているので解析の場合は無視して問題ありません。 実際の登山やハイキングの解析の際は、 基準になる場所の特定に使いますが今回の基本の解析では使いません。 このうち、タイムスタンプと距離は増えて行く量なので減る事はありません。 一方で、標高と心拍数は増減します。 解析中のデータから一つ前のデータを引いた数がマイナスの場合は減少になります。 前処理で必要な事 実は、こうしたデータの解析をする場合に大事な事があります。 それは、計算不能な値を予め取り除く事です。 以前にも少し触れましたが、TCX形式のGPSのデータは位置情報が抜ける事があります。 その場合、距離がレコードに含まれない事があります。 この場合、取り込んだ値はJavascriptで数字でない(NaN)になります。 この数を加算したり減算すると、その結果も数字でなくなってしまいます。 そのため、 距離情報が無いレコードは前処理で除外した方が後の処理が簡単 になります。 もう一つは「0で割るの避ける」必要があります。ご存知の通り、「0」の除算も(NaN)になります。従って解析時に「0除算」をする可能性のあるレコードも除外した方が処理が簡単です。 一般的な解析では、速度を求めるので移動距離を時間で割ります。 つまり、 時間の差が「0」になるレコードは除外 します。 前のレコードとの差を求める

Webサービスを作成するときのポイント

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Silicon Valley Super Ware 2019年8月26日 Webサービスを作成するときのポイント 今回のサービスの目的は登山やハイキング時のGPSデータを解析して オーバーペースになっていないかとか、高山病の影響がどの程度出ているかを調べます そのうえで、将来の似たような登山やハイキングでどの程度の心拍数を目標に 歩けばいいかを見つける事を考えています。 そういう意味で、心拍数の扱いがポイントになってきます。 心拍数の分布を考える上で心拍数ゾーンという考え方があります。 これによって、運動強度を評価してトレーニングやペースの管理に役立てています。 簡単なサービスを公開! 今回、心拍数ゾーンの分布がどうなっているかを知るために、 年齢、最大心拍数の実測値、安静時の心拍数の実測値を用いて 計算するサービスを公開しました! 心拍数ゾーンの計算ツール 実はこのサービスは単純な物なんですが、いろいろ考慮して作ってみました。 Webサービスを作る上では大事な事を含んでいますのでその辺を解説していきます! モバイル対応! まず一つ目のポイントは、 モバイル対応 です! Webサイトの制作でもそうですが、現状ではモバイルデバイス(スマホなど)の 対応はとても重要です。PCを使う人も使わない人も、スマホを使います。 つまり、スマホでサービスを利用する機会もとても多くなります。 むしろ、多くのサービスではPCのブラウザー対応より スマホで使いやすいサービスは重要です PCブラウザー時の表示 モバイル用の表示 今回はモバイル用に縦長で表示できるようにして、横長にする代わりに 選択メニューをつけて、どのタイプかを選べるようにしています。 どちらでも使えると利用者が都合の良い端末を選べるので便利です! ちょっとした事ですがこうした小さなことが利用者数を左右します 多言語化 例に示した物は、英語表記ですが、日本の方にも利用して頂きたいので ブラウザーの言語の設定をみて、自動で日本語表記に切り替わるようになっています。 別のページを作る方法もありますが、同じページで両方の言語に対応できると 利用者としては便

GPSの位置情報から2地点間の距離を求める

Silicon Valley Super Ware 2019年8月25日 GPSの位置情報から2地点間の距離を求める! TCX形式のファイルには、距離情報が含まれているのでGPSの位置情報から計算する必要はありません。しかし、GPX形式のファイルの場合は距離情報が含まれていないのでGPSの位置情報から距離情報を計算する必要があります。 今日はその話です。 いろいろなサンプルコードや計算のやり方自体はインターネットで検索すると 沢山でてきます。 検索キーワードは「GPXの距離計算方法」とか「ヒュベニの式」とかで検索すれば出てきます。 基本的な考え方は、地球を回転楕円体と仮定して、緯度と経度から計算するという物です その際に必要になる、地球の長半径、扁平率などが必要になりますがそれらは幾つか異なる定義があって、それによって計算結果も変わってきます。さらに精度を高くするために実際に使われている計算式にいろいろ補正が加えられていたりします。 主な数値を定義している物として Bessel Ellipsoid Geodetic Reference system 1980 World Geodetic System 1984 などが広く使われています。 今回のサービスの実装では? 今回のサービスの実装には距離の制度は余り重要ではなく、 あくまで移動速度を求めるために必要になるだけです。 同じ距離の算定によって導き出された速度情報を元に比較などをおこなって 実際の歩くペースの評価を行うため、 誤差が数パーセントであれば大きな問題にはなりません 従って、今回は「World Geodetic System 1984」の数値を使って算出しています。 長半径が6378137.0[m] 扁平率が1 / 298.257223563 という数値を比較しています。 実際に、この式によって求められた距離とTCXの距離情報と比較を幾つかの例で行いましたが、ござは数パーセント以内に収まっている事を確認しています。 計算自体は公式を当てはめるだけ 詳細は、サンプルのコードがいろいろなプログラミング言語で提供されているので それを見れば簡単に実装できます。 入力情報は、2地点

GPSデータファイルの見分け方!

Silicon Valley Super Ware 2019年8月24日 GPSデータファイルの見分け方 便利なサービスにするために、幾つかのGPSデータファイルをサポートする事は 前回の投稿で説明しました。 今回はもう少し具体的な内容を見て行きます。 実際にサービスを作るには必要なデータを調査して どのように実装していくかを決める必要があります。 今日の記事はその例を具体的に説明しています! GPSデータファイルのヘッダー 幾つかアメリカでメジャーなサービスのGPSデータファイルのヘッダを調べてみました! 調べたのは、ガーミンのサービスの「Garmin Connect」、ランニングなどのデータをアップロードしてシェア出来る2つのサービス「Strava」と「Runkeeper」です。 同じような方針で、他のサービスが生成するGPXファイルも使える可能性が高くなります まずは、この辺をベースに実装を進める事にします! Garmin Connect GPX ヘッダー部分のXMLのタグは「gpx」 心拍数の拡張の名前空間(ネームスペース)は「ns3」を使っています <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <gpx creator="Garmin Connect" version="1.1"   xsi:schemaLocation="http://www.topografix.com/GPX/1/1 http://www.topografix.com/GPX/11.xsd"   xmlns:ns3="http://www.garmin.com/xmlschemas/TrackPointExtension/v1"   xmlns="http://www.topografix.com/GPX/1/1"   xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns:ns2="http://www.garmin.com

Webサービスプロジェクト ~ 他のGPSファイルフォーマット

Silicon Valley Super Ware 2019年8月23日 他のGPSファイルフォーマット GPS機器で記録したデータから登山やハイキングに役立つ解析をする Webサービスの制作を記事にしています。 これまで書いてきたのは TCX形式のGPSデータを読み込む 読み込んだデータの表示 時刻の扱い です。今日は他のGPSデータのフォーマットについて書いてみます! GPX形式 TCX形式は扱いやすいので最初に読み込むデータの形式として選びました。 実は、GPSのデータ形式としてはGPX形式の方が広く使われています。 なので、広くいろいろな方に使って頂くにはGPX形式のサポートも重要になってきます TCX形式が便利なのは、ファイルの中に距離情報を計算して予め入れ込んでいるので 距離の処理が必要ない所にあります。 つまり、位置情報は地図上に移動したコースを出したりしない限りは必要ありません。 一方でGPX形式では、距離情報は含まれていないので、 位置情報から計算する必要があります。 実は同じではないGPX形式 色々なGPXファイルを見てみると中身が微妙に違う事が分かります。 同じ形式なのに何故違うのかというと、拡張部分が違います。 元々のGPXファイルは位置情報を記録するための物で、位置情報や時刻以外は 余り考慮されていませんでした。 後から発売されたGPS機器が、位置情報以外にも、心拍数や温度、歩数などを記録できるようにしたため、後から拡張して記録できるようにしたため、 若干内容が異なっています。 私は基本的にGarmin社でGPS機器を揃えているので良く扱うファイルは ガーミン社のサービスであるGarmin Connectからダウンロードした物です。 以前Javaで同じようなアプリを開発した際に、調べたところ、別のサービスから ダウンロードした場合、心拍数などの記録のタグの名前(ネームスペース)が 幾つかある事が分かっています。 今回の方針は? そこで今回の方針は、TCX形式に加えて、 Garmin Connectが生成するGPX STRAVAが生成するGPX Runkeeperが生成するGPX

Webサービスプロジェクト ~ 時間の話!

Silicon Valley Super Ware 2019年8月22日 時間の話! 今日は時間の話です! GPSのデータを読み込むとデータの中に時間の情報が入っている事が分かります。 実はWebサービスを作る場合、この時間の取り扱いは結構重要です。 Webサイトは世界中からアクセスが出来ますが、 時間や日付を表示する時はどうしたらいいでしょうかという話です。 GPSのデータの時間は? GPSのデータは各レコードに時間が付加されています。 この時間はTCX形式やGPX形式の場合は、UTC(Coordinated Universal Time,協定世界時)という時刻で書かれています。日本時間からは9時間遅れています。 いろいろなやり方がありますが、データベースなどでデータが挿入された時間なども 各国の時刻を使うとデータの挿入された時刻の整合性などの問題が起きるために 殆どはこのUTCに準ずる時刻を利用するのが一般的です。 コンピュータでの時刻の管理によく使われるのが「UNIX時間」で、 1970年1月1日午前0時0分0秒からの経過秒数で表した物です。 厳密には、閏秒などが挿入されているので、厳密な経過時間ではありませんが 殆どこの経過時間と同じになっています。 今回の実装では GPSファイルの中の文字列から、JavascriptのDateオブジェクトを使って、 UNIX時間に変換して処理しています。 UNIX時間をタイムスタンプとして保持して表示する際は 同じようにDateオブジェクトを使って使用している コンピュータの時刻設定で表示するようにしています。 var date         = new Date(Date.UTC(year,month-1,day,hour,min,sec)); var timestamp = Math.floor(date / 1000); こんな感じです。 このタイムスタンプをDateオブジェクトに戻すには var date = new Date(record['timestamp'] * 1000); とすれば、Dateオブジェクトに戻せます。 Dateオブジェクトから

Webサービスプロジェクト ~ GPSデータのビューワー

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Silicon Valley Super Ware 2019年8月21日 GPSデータのビューワー GPSデータのビューワ TCX形式のファイルに読み込めたので、それを表示するための仕組みを作ります。 表示はHTML/CSSで書きます。 jQueryを利用して、動的にページを作る事も出来ますが、 まずは、簡単にHTMLとCSSで作ってみる事にします。 HTMLで基本の表示を作る 基本の画面では ファイルの選択 読み込んだデータの表示 を行います。 ファイルの選択は「input」(タイプはファイル) GPSの各レコードは「select」を利用して選択できるようにします 各レコードのデータは「input」(タイプはテキスト) 画面の操作のイベントは「jQuery」で行う事にします という方針でHTMLを書いてみました。こんな感じです。 <!DOCTYPE html> <html>   <head>     <meta charset="UTF-8"/>     <meta name="viewport" content="width=device-width,initial-scale=1.0,minimum-scale=1.0">     <link href="https://fonts.googleapis.com/css?family=Noto+Sans+JP" rel="stylesheet"/>     <link href="gps.css" rel="stylesheet"/>     <script src="./jquery-3.4.1.min.js"></script>   </head>   <body>     <div id="sv_title_logo">       <h1><a href=&quo

Webサービスプロジェクト ~ ファイルの中身を取り出す

Silicon Valley Super Ware 2019年8月20日 ファイルの中身を取り出す! Javascriptに予め用意された機能で、テキストファイルの読み込みは簡単にできます。 このテキストから必要な情報を取り出す必要があります。 今回のプロジェクトでは、GPSデータを含んだXMLのファイルを扱います。 XMLを読み込む 前回は、XMLファイルの中身をそのまま表示するようなプログラムでしたが、 今回は、このXMLの構造に従って読みだして、必要なデータを抜き出す所までやります。 XML自体はそれほど複雑な構造ではありませんので、 自分で最初から読み込むプログラムを書いてもそれほど難しくはありません。 テキストを読み込みながら、「<」と「>」の間の文字列を処理すれば良い事になります。 「<」と「>」の間はタグとアトリビュート、「>」の「<」の間は値が入っています。 文字列を取り込みながら「<」と「>」を見つけたら、「<」ならば値を、「>」ならばタグとアトリビュートとして処理します。タグの前に「/」がある場合は、一つのタグがクローズするという処理をします。 それでも、初めてXMLを扱う方にはなんだかよくわかりませんよね! jQueryを使えば簡単 XMLの読み込みには、jQueryを使うと簡単です。そこで今回はjQueryを利用して簡略化してしまう事にします。 まずは「TCX形式」のXMLを読み込むには、こんな感じです。 「TCX形式」のXMLの場合、GPSの個別のデータは、「Trackpoint」というタグの下に記録されています。そこで、Trackpointのタグのデータを全て抽出してそのデータを取り出せば良い事になります。 抽出した後で、必要なデータを抜き出せば完了です。 var current_class = this; var reader = new FileReader(); var inside = false; reader.readAsText(file); reader.onload = function(e) { var error = e.target.error;

Webサービスプロジェクト ~ ファイルを選択して読む

Silicon Valley Super Ware 2019年8月17日 ファイルを選択して読み込む 今回のGPSデータのファイルを読み込んで解析するWebサービスでは まずはファイルの情報を読み込む必要があります。 既に勉強されている方はご存知かもしれませんが、 今日はこのファイルを選んで読み込みという部分を解説します。 ファイルの選択は? ファイルの選択はHTMLの「input」という部品を使うと簡単にできます。 <input style="file" onchange="read_file(this.files)"/> この中で、「read_file(this.files)」がファイルが選択された場合に呼び出されるJavascriptの関数です。あとは、実際にJavascriptのコードを書けば良い事になります。 function  sv_file_selection(files) {  // 表示する場所を指定します     var container = $('#sv_gps_app');     // 表示する場所をクリアします     container.empty();     // ファイルリーダを作ります     var freader = new FileReader();     freader.readAsText(files[0]);     freader.onload  = (function(e) {         var error = e.target.error;          if (error !== null) {             alert("Error: " + error);         } else {             // ファイルネームを表示             container.append('<h2>File name: ' + files[0].name + '</h2>');             // 改行で読み込んだ中身を分割します    

Webサービスプロジェクト ~ GPSデータを解析する!

Silicon Valley Super Ware 2019年8月16日 Webサービスプロジェクト Webサービスをどのように作っていくか、詳しい説明を考えていたのですが、 実際の企業での案件では、設計データなどを公開する事に問題があるので 詳細を紹介するのが難しくなってしまいます。 今回は「趣味」のデータを元にWebサービスを作成する過程を紹介する事にしました。 過去のブログでも紹介していますが、趣味の分野も人より詳しい分野の一つです。 その経験を生かして、Webサービスを考える例にもなりますので調度いいと思います。 今回テーマにしたのが、「登山」です。 私の趣味の一つで、若いころから良く山に出かけています。 スマホや小型のGPS機器などが普及して、 誰でも簡単にGPSの記録を残せるようになりました。 実際は、既にいろいろなGPSの記録を利用したサービスがありますが、 今回は自分自身でそのサービスを作ってみる事にしました。 記事の内容は、サービスを作る過程に重点を置いて書いて行きますので、 登山に興味のない方も是非読んでいただければと思います。 GPSのデータとは? 詳しい話は、インターネットで調べて頂く事にして、簡単にGPSについて書いておきます ご存知の方も多いと思いますが、 複数の人工衛星からの電波を元に位置情報を得る仕組みです。 最近のスマホや、ランニング用の腕時計などに内蔵されていて、 走った場所、距離、さらに心拍数などを簡単に記録できるような仕組みが作られています 実際ランニングに活用すると、普段のトレーニングからレースでのペース配分などを 簡単に行う事ができます。 どの様に記録されるか? そうした、ランニングや登山のGPS情報を記録利用するために、 幾つかのファイルの形式があります。 GPXやTCXなどと呼ばれる形式が広く使われています。 GPXはGPSデータをWebサービスにアップロードする時などに広く使われています 実際にファイルの中身を見ると、微妙に違っていて、全てサポートするのは少し面倒です 今回のプロジェクトでは、Garminのサービスである、 Garmin Connect からダウンロードできる形式の、

問題解決の秘密! ~ 自分が一番知っている!

Silicon Valley Super Ware 2019年8月15日 問題解決の秘密! ビジネスでも勉強でも、いろいろ問題や課題に直面する事多いですよね? あなたは、そうした問題や課題にどのように取り組んでいますか? インターネットで検索したり、人に相談したりすることも多いと思います。 最近はいろいろな情報がインターネットにあるので多くの問題は インターネットの情報が解決してくれる場合も多くなっています。 ところが、実際の問題解決はあなた自身がしている事に気づいているでしょうか? 実は、殆どの問題や課題の答えは 「あなた自身が持っています!」 必要な事は? インターネットで検索をするにしても、人に聞くにしても、 「どう聞くか」が分からないと、良い結果は得られません。 検索をする場合は、どの様なキーワードを使って検索するかが必要ですし 人に聞くにしても、「何が分からないか」「何に困っているか」を 相談相手に伝えないと良いアドバイスはもらえません。 つまり、まずは 「問題を明らかにする」 必要があります。 別な言葉で言えば 「何がわからないのか」「何ができないのか」 を明確にすることです。 先生が教える時に一番困るのは、何が分からないのかがわからないと教えられません。 まずは、何が分からないかを知るために「質問します」 実は、無意識のうちにあなたはこの質問を自分にしています。 その質問を通して、何が問題なのかをまず理解するのが問題解決の順番です。 わかっている事は何か? 問題解決には、効果的な質問のやり方があります。 最初の質問は、 「わかっているのは何ですか?」 です。この質問をして、 どこまでは自分で出来るのか? どこまでは理解しているのか? 何が出来ないのか? 何が問題なのか? など、いま「あなたが置かれている状況」を知る事です。 似た話で 「山で道に迷った時にわかるところまで来た道を戻る」 という原則があります 現在位置が確認できるところから、道を探すという物です。 問題解決も基本的には同じような考え方でできるという事です。 つまり、どこまでは「上手くいっていて」、どこから「上手く行かなくなっているか」 が分かれば、上手く

成功の近道? ~ あなたのモデルを探す!

Silicon Valley Super Ware 2019年8月14日 成功の近道は?  ビジネスを始めてなかなか上手く行かない事もよくあります。 その場合、よく使われる方法は、 あなたと似たようなビジネスをしている人を見つける事です。 つまり、「あなたのモデルを探す」という事です。 どんな人があなたのモデル? まずは、あなたがやろうとしているビジネスに 似たビジネスをしている人 がベストです できれば、上手くやって成功しているように見える人を見つけてください。 どうですか、心当たりがありますか? モデルが多いビジネスは、ある程度見込みがあります。 まずは、その中から良さそうな人を一人選んで研究します。 そして、真似をしてみます。 できるだけ完全に真似をするのがコツです。 実際に真似をして「やってみる」事が必要です。 上手く行けば、実際にやってみる事であなたのやり方との違いが分かります。 上手く行かないときは、違う人を真似てみるという感じです。 要は 成功の秘訣を「盗む」 という事です。 「盗む」と言うと、少し聞こえが悪いですが、 実際は公開されている情報から、ポイントを読み取るという事です。 多くの場合全ての情報は公開されていないので、あなた自身も「考える」必要があります そうして、導き出されたポイントを元にあなたなりに「試す」という事です。 というわけで、実際に盗んでいるわけではありません! しかし多くの人が上手くやっているビジネスは、情報が沢山あります。 いろいろな情報を組み合わせて考える事で、 その「秘訣」にたどり着く可能性が高くなります。 つまり、 成功体験が出来る可能性が高いのでやる価値がある という事です。 モデルがいないときはどうする? あなたと同じようなビジネスをやっているモデルがいない場合や あなたと同じようなビジネスをやっていても上手くやっている人が見つからない場合は どうしたらいいでしょう? その場合は、 少し考え方を変えて見てください。 あなたのやろうとしているビジネスは、まだ参入者が少ないという事です。 この段階では、このビジネスに可能性があるのかないのかは、判断す