登山とランニングの違いは? 登山に特化した項目を探す!
2019年8月31日
登山とランニングの違いは?
登山とランニングのためのGPSのデータ解析サービスの記事を連載しています。ランナーも登山者もやっている事は似ています。
GPSを使って走ったコース、距離、時間、心拍数などを記録しているという事です。
登山の場合は走る代わりに歩いていますが、同じような使い方ですよね!
私は登山もランニングもやるのですが、
どちらも同じ時計型のGPS機器を使って同じような記録を取っています。
前回まで解説した解析方法は、登りに特化したり、
標高による違いを調べたりしています。
現状で調べる限り、この辺に着目しているサービスは殆どないように思います。
つまり、これだけでも十分付加価値は提供していると感じます。
他には何か違いはないでしょうか?
登山は休憩するのは当たり前!
そこで思いつくのは登山では休憩するのは普通ですよね?
一方でランニングでは余り休憩という概念はありません。
走るのを止めた時点で一旦データを取るのもやめるのが普通です。
また走る場合は改めてデータを取り始めるのが普通です。
今回のサービスではその辺の事にも着目してみました。
実際にランニングも登山・ハイキングもやるので気づける発想だと思っています。
こうした、一見関係なさそうな2つの別のスポーツというかアクティビティですが
一緒に考えるとわかる事も結構あります。
この辺が、新しいサービスや、価値の高いサービスを考える場合の秘訣だと思います。
別々だと思っていた事を上手く結び付けたり、比較すると新しいアイディアが浮かびます
第三の時間の使い方!
実は、休憩は第三の時間です。
「登り」「下り」「停止(休憩)」が登山の3つの状態です。
休憩時間は、登りでも下りでもないわけです。
そこで、「登り」「下り」「停止」の3つの状態に分けてデータを見ると
さらに詳しい事が分かってきます。
そして、この3つを含めたのが全体の所要時間という事になります。
約10年にわたって過去の登山やランニングの記録をGPSで取っています。
そのデータを見ていて面白い事に気づきました。
カリフォルニア州最高峰「Mt. Whitney」のハイキングでは、
実は所要時間の差は余りないという事です。
体調により実際に歩いているペースには結構バラツキがあるのですが
実際にかかっている時間は余り差がない場合が多くなっています。
つまりどういうことかと言うと、ペースが速いと休憩時間が増えるという事です。
逆にゆっくりしたペースだとそれほど休憩を取らなくても歩き続ける事ができるので
結果的に休憩時間が少ないというデータが出ています。
勿論、意図的に休憩時間を長くとっている場合は少し話が変わってきます。
例えば、自分より歩くペースがゆっくりの人と登山すると、
必然的にペースは落ちますが、通常は休憩時間も長くなります。
その場合はこの所要時間がほぼ同じは適用できません。
休憩時間を考える意味は?
実はゆっくりしたお昼タイムを取ったり、
誰かに合わせた場合は休憩時間は長くなります。
こうした時間を含めると当然平均の速度は落ちます。
そのデータを解析する事に意味があるでしょうか?
休憩で止まっている時間が長い場合は特に休憩時間を除いて考えないと
そのデータを他のデータと比べる場合に正確な比較ができなくなります。
そう考えると、登山やハイキングの場合GPSのデータを解析する場合は
休憩時間を差し引くとより正確な解析が可能になります。
実はこれが登山やハイキングのデータを解析する際の一番のポイントです!
休憩時時間の速度は0か?
休憩時間を分けるのは良さそうだという事はわかってきました。
所が、実際にデータを解析してみると休憩時間をどのように特定するかが問題になります
実はGPSの位置情報は、停止していても変わる事があります。
つまり、速度が0にならない場合が多いのです。
もう一つは、意図的に止まって、水を飲んだり何かを食べたりする休憩時間以外でも
急な登りなどで息が切れてしまい、少し立ち止まって呼吸を整える時間もあります。
こうした時間をどう考えるかという問題もあります。
要は休憩をどのように「定義」するかという問題があります。
特に標高が高くなると、かなりゆっくり歩いていても心拍数が高くなって息が切れます。
そうすると意外に立ち止まっている時間は多くなってきて無視できなくなってきます。
そこで、ある一定の速度を下回ったら休憩とみなすようにして今回は実装を進めています
どのくらいの速度を休憩とするかは判断が難しい所ですが、
その速度は変えられるようにするといろいろ試してみて、
どの辺が現実的かを決めるのが良いと考えています。
これには、一律幾つというより、個人差が大きいと思います。
私の場合は、1秒で30㎝(一歩に満たない距離)の場合を休憩とみなすと
実際の記録に近くなっているようなので、
基本は0.3m/m以下を休憩にしてみました。
こんな感じでサービスの内容を決めて、
現在実装中です!
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