ルートファインディング ~ 進むべき道は?
Facebookページはこちら!
川の流れはここから始まっています
日本で2番目に長い川利根川が始まるところです!
川を遡ってここまで登りました!
ルートファインディングって何?
山登りをやらない方に「ルートファインディング」と言っても、殆ど聞かない言葉ですよね?ルート=「道と言うか、進む方向」、ファインディング=「見つける事」ということで、山歩きをしているときにどの方向に進んで行くかを探すことです。
と言っても、最近の投稿で何回か書いていますが、大抵の夏の山は「道」があるのと、有名な山の場合、たくさんの人が歩いているので、特に考えずにその人たちの後について歩いていると山頂に行く事が出来る場合が殆どです。つまり、ルートファインディングは殆ど必要ないのが実情です。
いつ必要なの?
それなら何でこんな話がでてくるの?という疑問が浮かぶと思います。
いつ必要かと言うと、「道」が無いところを歩くときには必要になります。道が雪に覆われて見えなくなってしまう雪山は一つの例です。
でも、雪山を歩いたことがある人は少ないので、例としてはちょっとわかりづらいですよね?
そこで今回は、別の例を紹介します。「沢登り」です。
水の流れを遡る「沢登り」
これは、日本では比較的よく行われる登山形態なんですが、今私が住んでいるアメリカでは余り聞かない登り方です。。。要は、川を遡って山頂を目指す登り方です。
どうして、川を遡るかというと、水が流れている所は「水の道」になっていて、比較的歩きやすいからです。もちろん、道があるならば、道を歩いたほうが楽なのは当たり前なんですが、道がない山を登りたい時や、別なルートから登りたい時は沢(水の流れ沿い)を登る事があります。
それでも、沢を歩いた事が無い方は、水を遡って追いかけて行けば良いので簡単そうに見えるかもしれませんが、実は意外にやっかいです。
一見歩きやすそうですが。。。
川は沢山の流れを集めてだんだん大きくなっていきます。違う山を水源として、合流しながら大きくなっていきます。つまり、下る場合は、集まって統合されていく方向なのでわかりやすいですが、逆は枝葉に分かれていく方向なので、慎重に見極めないと違う方向に行ってしまいます。
滝の脇を登っています!
また、沢には「滝」など、通過が難しい障害が出てきます。この場合滝を登るのか、迂回するのかなど、状態によっていろいろな判断が求められます。
ルートファインディングの本質とは?
前置きが長くなりました!沢登のイメージは少しは浮かんできたでしょうか?
さて、ここからが本題です!
ルートファインディングをする上で必要な要素は何でしょうか?わかりますか?
全体を見渡して、歩くところを明確に!
一つは、目的地はどこかです。川を遡ってどこの山頂に行くか?という事です。つまり、水の流れの全体をまずは知っている事がポイントです。ビジネスも同じですよね?
まずは、目標を決めて、例えば商品をいくつ売るとかです。そのうえで、逆算してどういう過程を経て、何がスタート地点かを見極めるのが大事です。
沢登の場合は「地図」がその役割を果たしています。
ビジネスの場合は、「カスタマージャーニーマップ」です。これは、お客様が「問題点を認識して」、「解決策を見出して」、「解決方を検討、選択して」、「最終的にあなたの商品を買ってもらう」、さらには「購入後、優良顧客となってもらう」と言った、意識や行動の変化を図式化した物です。
地図を見るとわかる事が、同じ山頂でも、四方八方に水は流れて違う流れを描いています。つまり、同じ商品を売るというゴールにしたとしても、その道筋は一つではないのと似ています。つまり、どの道筋を行くのか選ばないといけないという事です!
これは、ターゲットにするお客様を絞って、それに合わせた歩みが必要だという事です。山登りで一度に違うコースを歩けないのと一緒です。
大企業の場合は、人がいっぱいるのでそれぞれのコースに別の人を割り当てて、全部一度に登る事ができます。しかし、個人事業の場合、一度に違うコースを登るのは基本的には無理です。まずは、自分が登る場所を明確にして、取り組むことがとても大事です。
障害(壁)は何か?
次のポイントは、その行程にある障害を予め想定して対策を立てる事です。例えば滝だったり、両側が切り立った急斜面で、水の量が多くて通過が大変だったりするところです。ある程度地図でもわかりますが、実は十分ではありません。
そうなんです「地図ではわかない障害がたくさんある」のが実情です。
この場合、過去に行った人の記録を調べたり、実際に自分で言ってトライして対策を積み上げる以外に方法はありません。記録が多い場所ならば、かなり多くの情報が手にはりますが、記録がなかったり、少ないと、自分でトライして失敗してを繰り返して、ようやく解決策が揃うという事も少なくありません。
ビジネスも同じですよね!
同じような事をしているビジネスならば、参考にできるやり方がありますが、新規性の高いビジネスだと前例も少なく参考にできる手法は余りなかったりします。
カスタマージャーニーマップもただ作っただけならば、地図を眺めているのと一緒です。実際に実行して、問題を修正して完成度を高めないと実は機能しないのが実際です。
マーケティング手法を書いた、投稿や記事、本を読んでいると、簡単に出来そうですが、実は裏に隠れた壁がいくつもあります。それは、実際にやってみないとわからないところが多いです。親切な記事は、気づきにくい問題を書いてくれている物があるので、そうした記事は貴重です!
結局は?
まとめると、
- 全体を見渡して、目指す道を具体的に決める!
- 道中の壁を見極めて、対策を講じる
- 見えない、壁を洗い出す~調査、実行
という事になります。言うのは簡単ですよね!
それでも、登山の歴史が物語るように、登る道筋を決めて挑戦し続ければ、必ず登れるものです。ビジネスも同じで、具体的なプランを作って、修正しながら続けていけば、必ず実現できると言えます。
そう考えると、より実現性の高いプランをいかに短期間で作って、実行するかが成功への近道といえます!
--
Silicon Valley SuperWare - シリコンバレー スーパーウエア
コメント
コメントを投稿