あなたの時間単価は? ~ 知っていますか?



2019年10月9日

あなたの時間単価は?

前回は、納期を守るにはという観点で投稿しました。
納期を守るには作業時間の見積もりは欠かせません。

実は、この作業時間の見積もりは別の意味でもとても重要です。
この作業時間が正確に見積もれるとあなたの時間単価が分かるからです。

フリーランスを始めたばかりの方や、
フリーランスをこれから始める人は
この時間単価がハッキリしない場合が多いからです。

時間単価でわかるあなたの実力

この時間単価を認識する事はフリーランスとして活動する上ではとても重要です。
通常の仕事の場合は、月給や時給が示されるので時間単価も比較的ハッキリしています。
ところが、フリーランスの場合の多くは報酬は、時間の場合もありますが、
仕事ごと(案件ごと)の支払いと言う場合も多くなります。

例えば、LP(ランディングページ)の制作の案件の場合です。
報酬が5万円から10万円の様に、発注元の予算の範囲が示される場合が殆どです。
ここで大事なのは、その仕事をあなたが何時間で出来るかという事です。

つまり、時間単価は人によって違うという事です。
短時間で出来る人は、時間単価が高くなりますし、
時間のかかる人は、時間単価が安くなります。

単価が人によって違うこと自体は問題ではありません。
発注元から考えると、「結果」に対する報酬なので定額と言うのはある意味当然です。

問題は、あなたの単価が幾らになるかです。
これが実力で決まってくるという事です。

割引は別の話!

受注を有利に進めるために割り引く話はここでは考えません。
実際にあなたの「時給が幾らになるか」を見積もる事は割引とは関係ありません。
大切なのは、実際の作業時間と受注見込み額で考えた時の単価を知る事です。


発注元が提示している予算が5万円から10万円の場合は、
受注額は基本的にはこの範囲という事になります。

現在の東京都の最低賃金は時給にして約1000円です(2019年10月現在)
最低賃金で考えるとこの案件にかけられる時間は
あなたが受注する金額が5万円から10万円の間だとすると
50時間から100時間という事になります。

先日計算した大卒の平均的な初任給が時給換算で約2000円でしたので、
その場合は25時間から50時間という事になります。

あなたが、幾らで仕事を請け負うかの目安に実際の単価を考える必要があるという事です

実際に計算して最低賃金と同程度かそれ以下の場合はよく考える必要があります

考えられるのが

  • あなたの実力がその仕事をするレベルに達していない(時間がかかりすぎる)
  • 発注元の提示額(予算)が極端に低い
のどちらかになります。
これを見極めるために、同じような案件の標準的な提示額を調べる必要があります。
これが、いわゆる相場です。
発注元の提示額が相場に近い場合は、あなたの実力がその案件では十分でないと考えてください。要求される仕事は出来るかもしれませんが、そのスピードは仕事をする上では十分でないと言えます。

発注元の提示額が相場よりかなり低い場合は、そのような案件は見送るか、
発注元の提示額より高い額でも、現実的な数字の見積もりを出して交渉するかになります

作業時間の見積もり方で変わる単価

単価を見ると実力がある程度わかるのは事実だと思います。
しかし、正確な評価をするには、作業時間を正確に見積もる必要があります
作業時間の見積もりが正確でないと、それを基に計算した時給自体は意味がありません。

フリーランスとして稼ぐためには、技術力を高める事は当然重要ですが、
それ以外にも、作業時間と実際に仕事をする時間をきちんと管理する力も必要です。

そうした、力を身に着けるには、実際に制作を始める前に

  • 作業内容の洗い出し
  • 各作業の作業時間の見積もり
  • 実際にかかった時間
  • 見積もりと、実際にかかった時間の比較
  • 見積もりと実際にかかった時間の差が大きい場合はその理由を見つける
  • 次の見積もりに生かす
という事を制作する度に繰り返して「感覚を身に着ける」必要があります。


多くの方は、「作る」事に集中しがちですが、作業を管理する事は
フリーランスとして活動するにはとても重要な能力の一つです。
単に、プログラミングの勉強をするだけではなくて、
プログラミングを書いて完成させるまでの仕事の内容は時間を把握する事が大切です。

これを体系立てた手法が「プログラムマネージメント」です。

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