アメリカで働くには?



2019年11月17日

アメリカで働くには?

アメリカで働くにはどうしたらいいのかという質問をよく頂きます!
今日は、海外、特にアメリカで働くには何が必要かという事について書いてみます。
この内容は、1回でカバーできる事ではありませんので、何回かに分けて紹介していきたいと思います。

今日はアメリカの会社で働くための基本についてです。

一番の難関は労働ビザ!

海外で働いて収入を得るには殆どの場合はその国での労働ビザが必要です。
アメリカも例外ではなく、一番の難関は労働ビザの取得です。

労働ビザに関する詳細は、移民弁護士に相談するのが一番です。
できれば、アメリカの移民弁護士に相談するのがベストな方法だと思います。

しかし、移民弁護士に相談する前に一般論としてアメリカの労働ビザの仕組みを知っている事は大事です。今日の話はビザ取得の詳細ではなくて「仕組み」の話です。

大きく分けて3つの方法になります。

  • 雇用する会社がスポンサーになって申請する
  • アメリカ人と結婚する
  • 永住権の抽選で当選する

細かい事は幾つかあるのですが基本的にはこの3つが主な方法です。
このうち、「アメリカ人と結婚」する、「永住権の抽選で当選する」という方法が個人で出来る方法です。

アメリカ人と結婚する!

アメリカ国籍の人と結婚すれば、その配偶者として永住権を取得できます。
永住権を取得できれば、アメリカで仕事をして収入を得る事が出来るようになります。
もちろん、偽装結婚などの問題もあるので、永住権を取得してもすぐに離婚してしまうような場合は、永住権の資格を停止するような仕組みもあります。
しかし、これが一番簡単にアメリカで収入を得るためのビザの取得で簡単な物です。

永住権の抽選

毎年、永住権の抽選が10月ごろに受け付けて実施されています。今年(2019年)の募集は、2021年の永住権の抽選でしたが、既に終了しています。このプログラムで永住権を取得できれば、アメリカで働いて収入を得る事ができます。
競争率は高いですが、これで永住権を取得した人も何人か知っていますのでアメリカで働く事に興味がある人は応募してみる事をお勧めします。

雇用を通した取得

さて、上に上げた2つ以外の方法は基本的に雇用主がスポンサーになって申請するという物で、個人では基本的に申請する事はできません。
まずは、アメリカの会社で採用されたのちに、その会社がビザ取得の手続きをするという物です。つまり、まずはアメリカの会社に雇ってもらわない限り無理と言う事になります。多くの場合、手続きに時間がかかるので、よほどの事情がない限り外国人を雇うケースは限られているのが現状です。
しかし、殆どのアメリカで働いている外国人はこの方法で労働ビザを取得しています。

シリコンバレーも例外ではなく、外国人が留学後に就職する場合や、慢性的なエンジニアの不足に対応するために即戦力の外国人を雇う場合などに使われています。

他の方法は?

他にも移民弁護士に相談すると方法がある場合もあります。例えば、アメリカに投資をして雇用を生み出すような場合は労働ビザが取れる場合があります。しかし、この場合は相当額の投資をアメリカにする必要があります。
私は、この分野には余り詳しくないので、この方法に興味がある方に場合は、まずは、投資できる額と分野をハッキリさせたうえで移民弁護士に相談する必要があるかと思います。

シリコンバレーで良く利用されているビザは?

シリコンバレーで働く技術者の中で最も多く利用されているビザは、Hビザです。
これは技術者などの「専門職」の人に発給されるビザです。年間の発行枠が決まっていて、申請が始まるとすぐに枠が埋まってしまいます。一時は枠を拡大した事がありましたが、最近は固定枠のようです。
アメリカの大学に留学してきた生徒が、アメリカの会社でインターンなどをして優秀だとそのままその会社で働く場合などが多くなりますが、その際にも利用されています。
留学生の場合、期間限定ですが学生ビザ(Fビザなど)でインターンをする場合「プラクティカルトレーニング」という制度があって働く事ができます。これを利用してHビザに切り替えるというのが、学生の場合は良く行われています。

次の多いのはLビザです。これは駐在員ビザともいわれていますが、外国の会社の従業員がアメリカで働く場合や、アメリカの会社の海外オフィスの社員がアメリカで働く場合に多く利用されるビザです。
ただし、ビザ取得の前に一定期間(確か1年以上)アメリカ国外で従業員だった実績が必要です。人事権のある管理職の場合は、Eビザも利用される事があるようです。

普通の条件では日本の会社員は難しい!

日本の会社の駐在員として働く事を除けば、普通の条件では一般的な日本の会社員がアメリカの労働ビザを取得して、アメリカで働く事は意外に難しいのが現実です。

しかし、方法がないわけではありませんし、本当にアメリカで働きたいのであれば方法はあると思います。その場合は、まずはアメリカのビザの仕組みについて勉強してどんな可能性があるかをまずは良く理解することが最初のステップです。

私も、アメリカの大学は出ていませんがアメリカで永住権を取得してアメリカの会社に転職する事ができました。想いがあれば実現は不可能ではありません

学生さんの場合は、アメリカの大学に留学するのは一つの方法です。ただし、学生ビザ(Fビザなど)の前提条件は、学校修了後は、母国に帰国するというのが基本なので、在学中からインターンをやるなど卒業後を見据えた計画をきちんと持つことが大切です。


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