アメリカの面接



2019年11月20日

アメリカの面接

シリコンバレーで働きたいという方からよく質問を頂きます。
特に面接や履歴書(レジュメ)に関する質問を良く頂きます。
今日は、アメリカでの面接について書いてみる事にしました。

ご存知の方も多いかと思いますが、アメリカの雇用システムは日本とは違っています。
以前も書きましたが、新卒の定期採用というような習慣はありません。

新卒も経験者も同じ採用枠に応募して、面接を受けるというのが一般的です。
誰かが退職してそのポジションに空きが出来た場合や、
新しくポジションが新設された場合に募集します。

求人情報はインターネットの求人サイトや会社のWebサイトにリストされている場合もあれば、従業員の紹介などで募集する場合もあります。
いずれの場合も履歴書(レジュメ)を提出してそれによって面接をするかどうか決めます

最初の難関は、履歴書で興味を持ってもらって面接にたどり着けるかで決まります。

日本とは違う履歴書

日本の場合、履歴書はある程度決まった書式があって、それに沿って書く場合が殆どです
アメリカの場合は、決まった書式は特にありません。

ワープロなどで、過去の職歴と実際の職務や、教育歴(通常は大学以降)を書いて提出します。写真は必要ありませんし、年齢なども書く必要はありません。

多くの場合、1ページから多くても2ページ程度にまとめるのが普通です。
よく言われる事ですが、履歴書を見る人は忙しい場合が多く、全部読んでもらえない場合も多くなります。最初の30秒程度で興味を持ってもらえないとそれで終わりになります。

従って書き方にもある程度コツがあります。
最初は、あなたのスキルを簡単にまとめた物を最初に、職歴も最近の物から書きます。
そのうえで、応募する仕事に合わせて必要なスキルを重点的に書くようにまとめます。

履歴書の添削をしたり、書き方を指導するサービスなども沢山あります。
初めての方は出来ればそうしたサービスを利用するか、アメリカ人に見てもらう事をお勧めします。

私自身も採用の際に沢山の履歴書を見ていますが、日本人の書く履歴書は「控え目」の傾向が強いように思います。多くのアメリカ人の履歴書は、少し大げさなくらい「盛って」アピールしています。面接にたどり着くにはそうした、履歴書と競争しなければいけないので、書き方が非常に重要になります。

履歴書の審査をパスすると。。。

履歴書の審査をパスすると、面接になりますが、会社やグループによっては実際に会社に行って面接をする前に電話で話す事も多くなっています。
電話の面接は多くの場合、30分程度で履歴書を見ながらお互いに質問をしながら、階差での面接をするかどうかを判断します。

最近は、電話での面接(スクリーニング)をする場合が多いようです。

面接は採用部門が中心!

アメリカの会社の多くは、採用部門が中心になって面接を行います。
つまり、採用された際に一緒に仕事をする人たちと面接を行います。
通常は5~6人、それぞれ30分から1時間の面接をすることが多いです。

それに加えて、グループ外の人や人事部門の人と話す事もあります。

面接は、採用側はその人の経験やスキルを中心に一緒に仕事をしたいか、
実際の業務が出来そうか、将来性があるかなどを見極めます。

また、面接される側も質問をする機会があるのが普通で、どんな職場か、
どんな雰囲気か、実際の仕事の内容はどんなものかなどを含めて
そのグループで働きたいかを見極める場でもあります。

要は「お見合い」という表現が的確でお互いに一緒に仕事をしたいか選び合う感じです。

1日で終わる場合もありますし、後日再度面接をする場合もあります。

採用側が採用したいという事になると、給料を含めた雇用条件を書いた
「オファーレター」が送られてきます。

この条件を見たうえで、実際にその会社で働くかどうかを決めて返事をするというシステムです。回答には期限があって期限前に、その会社で働くかどうかを回答します。

会社を辞めるのも簡単!

会社を辞めるのも実に簡単です!
2週間前までに会社に辞める旨を伝えれば良いだけです。
(2 week noticeと言われています)

あとは、その2週間で引継ぎをすれば終わりです。
殆どの場合は引き止められる事はありません。

いかがですか?
アメリカの採用システムはかなり違いますよね?
履歴書も面接も、何回か体験するとだんだんコツがわかってきます。
最初は大変な感じがしますが、慣れるとこのシステムの方が楽です。


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