残業はなくなるか?
2019年11月22日
残業はなくなるか?
日本で良く問題になっている長時間労働やサービス残業の話があります。
私も日本にいた頃は、終電まで働くことも、休日出勤も結構ありました。
しかし、アメリカに来てからは休日に働いた事があるのは数日程度で殆どありません。
平日も私の場合比較的帰宅時間は遅い方ですがそれでも、午後8時には帰宅しています。
また、その分朝会社に行く時間も遅くなっています。
この差はどこからくるのでしょうか?
今日は残業の話です!
アメリカで残業が少ない理由
一般的な話をすると、分からない部分が大きいのでシリコンバレーのエンジニアとしての話として書くと、シリコンバレーのエンジニアの残業時間は日本と比べるとかなり少ないと言えます。
私の場合、日本でもコンピュータ関連の開発をしていました。
時間外の労働や休日の出勤も多かったと思います。
一方で、シリコンバレーの会社に移ってからは、殆ど休日に働いた事はありません。
平日も遅くても午後7時から8時には会社を後にする場合が殆どですし、その分朝の出勤時間は10時くらいになるなど、実際の労働時間は日本に比べると確実に少なくなっています
しかし、実際に開発している内容が大きく違うかと言うと開発している物は
違うかと言えば殆ど同じで、むしろアメリカに来てから開発している物の方が
複雑で規模が大きなものでした。
開発期間も大きな差はなく、開発に係わっている人数も大きな違いはありません。
ではどうしてこんなに差がつくかというと、一つには給与体系の違いがあります。
シリコンバレーのエンジニアの給料は基本的に年棒です。
つまり、労働時間によらず基本給は一定の金額です。
一方で日本では、基本給に加えて時間外の労働は割増しで支払われる仕組みが殆どです
つまり、日本では残業をした方が収入が増えるという事になります。
もちろんサービス残業という問題もあって必ずしも収入が増えるわけではありませんが
この差は大きいと思います。
私の場合、日本でもコンピュータ関連の開発をしていました。
時間外の労働や休日の出勤も多かったと思います。
一方で、シリコンバレーの会社に移ってからは、殆ど休日に働いた事はありません。
平日も遅くても午後7時から8時には会社を後にする場合が殆どですし、その分朝の出勤時間は10時くらいになるなど、実際の労働時間は日本に比べると確実に少なくなっています
しかし、実際に開発している内容が大きく違うかと言うと開発している物は
違うかと言えば殆ど同じで、むしろアメリカに来てから開発している物の方が
複雑で規模が大きなものでした。
開発期間も大きな差はなく、開発に係わっている人数も大きな違いはありません。
ではどうしてこんなに差がつくかというと、一つには給与体系の違いがあります。
シリコンバレーのエンジニアの給料は基本的に年棒です。
つまり、労働時間によらず基本給は一定の金額です。
一方で日本では、基本給に加えて時間外の労働は割増しで支払われる仕組みが殆どです
つまり、日本では残業をした方が収入が増えるという事になります。
もちろんサービス残業という問題もあって必ずしも収入が増えるわけではありませんが
この差は大きいと思います。
効率を重視!
限られた時間で必要な仕事をするには、作業効率を上げる必要があります。
短時間で設計作業をするために、自分たちで自動化のプログラムを書いたり
不要な会議を減らしたり、会議の途中でも必要がない場合は仕事に戻ったりなど
与えられた時間を効率的に使って、不必要な長時間労働を避けています。
一方で、日本にいた時は意外に仕事をしていない人も残業をしていたように思います。
一つには収入の為、もう一つは上司や同僚が会社に残っているので帰りづらい事もありました。多くの人が早く帰ると査定に響くと考えているようでした。
シリコンバレーの場合、仕事の成果は上司と話合って、目標を決めてそれを達成するように仕事をします。その達成のためにどのくらい時間がかかるかは通常は考慮されません。
むしろ短時間で達成した方が評価が高くなる場合の方が多くなります。
給料も、最初から残業という概念をカットする事で従業員の意識も違う様に思えます。
短時間で設計作業をするために、自分たちで自動化のプログラムを書いたり
不要な会議を減らしたり、会議の途中でも必要がない場合は仕事に戻ったりなど
与えられた時間を効率的に使って、不必要な長時間労働を避けています。
一方で、日本にいた時は意外に仕事をしていない人も残業をしていたように思います。
一つには収入の為、もう一つは上司や同僚が会社に残っているので帰りづらい事もありました。多くの人が早く帰ると査定に響くと考えているようでした。
シリコンバレーの場合、仕事の成果は上司と話合って、目標を決めてそれを達成するように仕事をします。その達成のためにどのくらい時間がかかるかは通常は考慮されません。
むしろ短時間で達成した方が評価が高くなる場合の方が多くなります。
給料も、最初から残業という概念をカットする事で従業員の意識も違う様に思えます。
日本の残業はなくなるのか?
では、日本の残業はなくなるのでしょうか?
一言で言ってしまえば、現状では難しいと思います。
よく聞く話ですが、仕事の量は変わらないので、残業を無しにすると仕事が終わらない。
という考え方が多く見られます。人を増やすと企業の負担が大きくなると言われています
しかし、人を増やさなくても仕事を終わらせることは可能です。
大きな問題は、会社は従業員を信頼していない事と、従業員が自立していない事です。
会社は従業員を信頼していないのでタイムカードで技術者の勤務を管理していて、成果では余り評価していない場合が多いように見えます。
むしろ、従業員を信頼してタイムカードを無くして、きちんとした目標設定が従業員との間にできれば、長時間働くかは本人次第という事になります。
従業員の方は、設定された目標に対してきちんと責任が負えれば良いだけの話ですが、
現状では出来なかった時の責任を取りたくないので、労働時間での給料に依存している様に見えます。
自分で自分の仕事と時間がきちんと管理ができれば、そうした問題は起きないのですが
仕事に対する責任(コミットメント)が無い状況ではそれも難しくなります。
日本での残業問題の解決には、こうした従業員を信頼する会社の方針と、仕事と時間をきちんと管理するという従業員側の意識が変われば技術者の残業はなくせるとおもいます。
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一言で言ってしまえば、現状では難しいと思います。
よく聞く話ですが、仕事の量は変わらないので、残業を無しにすると仕事が終わらない。
という考え方が多く見られます。人を増やすと企業の負担が大きくなると言われています
しかし、人を増やさなくても仕事を終わらせることは可能です。
大きな問題は、会社は従業員を信頼していない事と、従業員が自立していない事です。
会社は従業員を信頼していないのでタイムカードで技術者の勤務を管理していて、成果では余り評価していない場合が多いように見えます。
むしろ、従業員を信頼してタイムカードを無くして、きちんとした目標設定が従業員との間にできれば、長時間働くかは本人次第という事になります。
従業員の方は、設定された目標に対してきちんと責任が負えれば良いだけの話ですが、
現状では出来なかった時の責任を取りたくないので、労働時間での給料に依存している様に見えます。
自分で自分の仕事と時間がきちんと管理ができれば、そうした問題は起きないのですが
仕事に対する責任(コミットメント)が無い状況ではそれも難しくなります。
日本での残業問題の解決には、こうした従業員を信頼する会社の方針と、仕事と時間をきちんと管理するという従業員側の意識が変われば技術者の残業はなくせるとおもいます。
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