シリコンバレーの就職活動 ~ 基本はセールス!



2019年11月11日

シリコンバレーの面接

シリコンバレーの就職活動は日本とは少し違います。
日本での就職活動に役立つかというと、日本の仕組みは違うので疑問です。
しかし、シリコンバレーの就職活動の「コンセプト」はとても大事な事です。

そこで、今日はシリコンバレーの就職活動について取り上げてみました。

新卒の一括採用はない!

一番の違いは、日本のような新卒の学生を一括採用するような仕組みはありません
採用の基本は、新卒も転職の人も、同じ求人枠に応募して選考されます。
時期も、決まった時期はありません。空きが出来たり、新しく必要になった求人枠に横暴するというのが基本です。

要は、募集している仕事が出来る人ならば、新卒も転職組も関係ないという事です。
多くの場合、即戦力を求められるので、学生も在学中からインターンなどをやって実践力を身に着けています。

採用のステップは?

採用のステップは企業のWebサイトなどの求人情報や求人サイトの仕事を見て応募します。
応募は基本的に履歴書を送ります。
履歴書は、日本のように定型の書式はありません
自分の経歴を応募の職種に合わせて自由に書くスタイルです。

採用する側はまずはこの履歴書を見て、実際に電話や会社に来てもらって面接をする人を選びます。つまり、この履歴書が今一つだと実際の面接までたどり着きません。

この最初の選別をするのは、実際に採用する部門のマネージャーです。
人事部は採用の手伝いをするイメージで人事権は採用部門にあります。

最初の30秒くらいで興味を持ってもらえないとダメと言われています。

したがって、履歴書をどうやって書くかをアドバイスするサービスも沢山あります。

面接は1日仕事!

履歴書の選別に通ると、電話や会社に出向いての面接です。
電話の面接の場合は実際に会社に呼ぶ前に、一旦話をしてみて会社に呼ぶかを決めるのに使われています。だいたいは30分位の面接です。

一旦会社に呼ばれると、半日から1日かけて採用部門の数名と詳しい面接があります。
部門にもよりますが、一人30分から1時間でお昼を挟んで5~6人という場合が多いです。
最近は少し少なくなる傾向ですがそれでも3~4人と話すのは普通です。

この面接は、採用する側が一方的に聞くものと言うよりは、お互いに質問をし合って、
一緒に働きたいかをお互いにチェックする物で、「お見合い」に近い感覚です。

採用する方は一緒に働きたい、採用したい場合は給料などを含めた「オファー」をだします。採用される側はその条件で働きたければ、そのまま受け入れる事もありますし、条件を交渉する事もあります。働きたくなければ辞退するという事になります。

ビジネスと同じ!

実は今日この話題を取り上げた理由は、この就職活動の過程はビジネスにとても良く似ているからです。

履歴書は、あなたを採用元に売り込むセールスレターみたいなものです。
求人で求められている物をよく理解して、あなたを売り込むようにまとめるのが秘訣です
したがって、応募する会社や職種によって内容を変えて募集している趣旨に合う様にして売り込む必要があります。

求人情報や、仕事内容をよく読んで、どんな人材やスキルが求められているかを理解したうえで履歴書を書かないと面接までたどり着きません。

面接はセールスです。実際に採用元の人(将来一緒に働く人)にあなたを売り込む場です
大事なのは、単にあなたの能力を売り込むだけではなくて、一緒に働きたいと思ってもらう事も重要です。加えてあなた自身もその仕事を一緒にやりたいかを見る場でもあります

商品のセールスも似ている所があって、同じような商品を売る人は沢山いるのが普通です。その中で、あなたから買いたいと思ってもらうのも重要ですし、あなたもその人に売りたいかを見る場でもあります。

この就職活動のプロセスの中にはビジネスのエッセンスが詰まっています。

需要を理解して、売り込む、そしてこちらも相手を選ぶというのは日本の就職活動にはない特徴です。こうした事を意識すると、就職でもビジネスでも少し違った見方が出来るようになります。
ビジネスの商品作り、セールスは正に同じことです。

シリコンバレースーパーウエアでは、こうした商品作りとセールスの基本を
皆様にお伝えしています。


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