Typescriptは必要?
Silicon Valley Super Ware
2020年6月23日
Typescriptは必要?
前回は、「品質」の話に触れましたが、「品質を作る」一つの方法は コードの品質を上げるというのは一つの方法です。最近は、「Typescript」が話題に上る事も多くなりましたが、 Typescriptを使うと、コードの品質は上がります。
理由は簡単で、型のチェックが厳しくなる分、コーディングのエラーが減らせるからです
では、「Typescript」は必要かという事を今日は考えてみました。必要な人は?
絶対に必要な人は、会社などのプロジェクトで「Typescript」で開発する場合は 有無を言わせずに必要です!当たり前ですよね!しかし、現在「勉強中」の人や「これから勉強を始める人」はどうでしょう?
一言で言うと、JavaScriptに比べるとTypescriptは面倒です。
この辺りが判断のポイントになるかと思います。まだ、JavaScriptの勉強を始めていない人は、最初からTypescriptを勉強するのも 悪くない選択だと思います。要は最初からTypescriptに慣れてしまえば「面倒」とは 思わないものです。どうせ将来勉強するならば、最初からやってしまうというのは 賢明な選択かもしれません。
逆に、既にある程度JavaScriptを勉強されている方は、Typescriptを始めると 殆どの場合、面倒と感じると思います。そう考えると、まずは、「作る事」を 優先して、必要がなければ、先に延ばしても良いかと思います。
なぜ面倒なのか?
JavaScriptは、比較的「型」の扱いが緩いプログラミング言語です。 一方で、Typescriptは「型」を厳密にチェックする事を特徴とするプログラミング言語です。 つまり、変数などを使う場合には型を明示的に宣言して使う必要があります。 これは、関数などの引数も同じです。この型を厳密にチェックする事で、違う型への代入や引数の不一致や、 予期しない「null(undefined)」の値が伝搬するのを予めチェックできるという仕組みです。 チェックするために、少し余分な記述が必要になる、これが「面倒」の原因です。
出来る事は変わりませんが、コードの品質は確実に向上します
これが、多くの大きな開発で採用されるケースが増えている理由です。問題は、これを「面倒」と考えるか「利点」と考えるかです。
実は型のチェックが厳しい言語は他にも沢山あります。 C/C++やJavaなどは型チェックが厳しい言語です。逆に、Pythonなどは 緩い言語という事になります。
どちらが良いのか?これは、何とも言えません。 プログラムを書く人の考え方次第だと言えます。 きちんと型を意識して書いているプログラムであれば、JavaScriptで書いても 全く問題にはなりませんが、余り考えずに書くと、不具合を含んだプログラムに なってしまいます。強制的に意識させることで、ある一定の水準を保証するというのが Typescriptのコンセプトという事です。
もう一つの問題点!
これから勉強する人はTypescriptから始めるのもありだと書きましたが 実はもう一つ問題があります。インターネットなどにあるコードの多くはJavaScriptで書かれたものが 圧倒的に多いのです。 当たり前ですが、元々は、ブラウザーで動作する言語=JavaScriptという事で、 Typescriptが出てきたのは比較的最近です。
Typescriptで参考に出来るコードはまだまだ、JavaScriptに比べると少ないのです
これを考えると、始めて勉強する人がTypescriptから入ると、参考に出来るコードが 少ないのは、問題になる場合があります。そして、開発の設定にしても、Typescriptの方が一手間余計にかかるのも事実です。 そう考えると、始めて勉強する場合はJavaScriptから入った方が情報が多いというのは 大きなメリットです。
シリコンバレースーパーウエアのお勧めは?
4月からの「Webサービスで稼ぐ」のコンセプトは勉強する範囲を絞る!です。 なので、シリコンバレースーパーウエアのお勧めはやっぱり「JavaScript」です。 勿論、「絶対にTypescriptが必要な方は別」です「HTML」「CSS」「JavaScript」に加えてフレームワークを一つ、バックエンド対策で Firebaseというのがやはり、まず最初のステップと考えています。 これらを駆使して、「まずはいろいろなサービスを作る」が最優先だと思います。 いろいろな物が作れるようになった段階で勉強の範囲を「必要なものから広げる」のが 最短距離で実力を要請する秘訣です。
大切なのは、「型」を意識して書くことです。 変数や引数の型をコメントで明示的に残すだけでも、コードの品質は向上します。 こうした癖をつけておくことで、将来のTypescriptへの意向もスムーズにできます。
Typescriptはあくまでそれを「強制的」にやっているのと、自動でチェックが出来るのが 特徴です。
一方でコードの品質はコードを書く人の意識が一番大切です。 コードの品質は型だけではありません。他にも細かい事を気を付けるだけで 質の良いコードにすることができます。
シリコンバレースーパーウエアでは、シンプルなWebサービスの作り方だけではなく、 質のよいコードの書き方も指導しています。 Webサービスを作るだけではなく、どのように品質を確保するかをシリコンバレー仕込みの 考え方で実践する方法を受講生の方にお伝えしています。
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