番外編、メッセージの追跡情報の取得!

Silicon Valley Super Ware

2020年7月28日


番外編、メッセージの追跡情報の取得!

7月の残りは、今月実装した、SendGridを利用したサービスの番外編として、 送ったメッセージの追跡(トラッキング)について触れています。
ビジネスの場合、あなたが配信したメッセージが読まれたかどうかは、気になる物です。 SendGridのサービスでは、送信したメッセ時の配信完了、開封、リンクのクリックなどを 追跡してデータを集める事も可能です。

こうしたデータを解析してマーケティング戦略を作れば、より効果的にあなたのビジネスを展開できます。

今回は具体的な実装について解説します。

WebHookの設定

WebHookは、SendGridが検出した、メッセージのイベント情報を希望のサーバー(URL)に 送ってもらうための機能です。
結構いろいろなイベントを検出できます。
  • 通知の有無
  • グループの再登録
  • 配信完了
  • グループ登録の解除
  • スパムレポート(受信者がスパークとしてマークした)
  • エラーで返送(サーバーの受取距離)
  • 遅延(一時的な配信拒否~サーバの障害など)
  • 登録解除
  • 送信処理中(SendGridがメッセージを受け付けた)
  • 開封
  • リンクのクリック
  • 配信不能(登録解除、無効な宛先リストの指定などで)

など結構細かく配信したメッセージの状態を追跡する事ができます。

イベントを検出すると、予め指定したリンクにデータを送信してくれます。

バックエンドの実装例

バックエンドの実装例です。
this.app.post(API_TRACKING_EVENTS, async (req, res) => {
   const events: string = JSON.stringify(req.body);
   const items: Array = JSON.parse(events);
   for (const item of items) {
      await this.sendgrid.addEvent(item);
   }
   res.end(JSON.stringify{result:true}) });
Expressのルーティングの部分はこれだけです。あとは、「addEvent(item)」を呼び出すだけです。
「addEvent(item)」では、送られてきたイベント情報をFirebase Cloud Firestoreのデータベースに 保存します。
addEvent(event) {
   return new Promise(async (resolve) => {
      await this.firebaseApp.firestore()
      .collection(FB_COLLECTION_EVENTS)
      .where("event", "==", event.event)
      .where("sg_message_id", "==", event.sg_message_id)
      .where("timestamp", "==", event.timestamp)
      .get()
      .then(async (querySnapshot) => {
         if (querySnapshot.size === 0) {
            await this.firebaseApp
            .firestore()
            .collection(FB_COLLECTION_EVENTS)
            .add(event)
            .then(() => { resolve(true);})
            .catch((error) => resolve(false));
         }
      });
   });
}
コードをご覧になるとお分かりの方もいらっしゃると思いますが、

重複したデータが送られてくる事があるので、
「event」「timestamp」「sg_message_id」をチェックして
重複していない場合のみドキュメントを追加するようにしています。

これで送ったメッセージを追跡できます。

どのメッセージか識別するには?

さて、最後になりますが、送ったメッセージとこの追跡データを関連付ける必要があるかと思います。
先日のやり方でメッセージを送る場合、送った際にメッセージのIDを取り込んでおく必要があります。
そうする事で、トラッキングイベントの情報と関連付けて誰がどのメッセージを開けたかがわかります。
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