データの集め方 ~ アクセス情報の取得

Silicon Valley Super Ware

2020年8月27日


データの集め方 ~ アクセス情報の取得

前回はデータを基にしたWebサービスの評価と改善について取り上げました。
データを基にWebサービスの評価や改善を行うには当たり前ですがデータが必要です。 今日はどのようにデータを集めるかを考えてみます。

現在のアクセスの解析は「クッキー(cookie)」を利用して集められている場合が殆どです。

最近はプライバシーの保護という理由で、このクッキーの扱いが厳しくなってきています。
ある程度クッキーの知識があれば、プログラミングが出来る人は当然 自分で簡単なコードを書けばWebサービスのアクセスの情報を得ることができます。

クッキーの仕組み

簡単に言えば、あるWebブラウザーがWebページにアクセスしたときに、 サーバー側がブラウザーを特定するIDのような情報をブラウザーに残す事ができます。
ブラウザは、同じサイトをアクセスする際はこの情報をヘッダーに入れて送るので この情報を基にどのブラウザーがどれくらいアクセスしたかを調べる事ができます。
もともとは、Webサイトのサービスを便利に使用するために考案されました。
例えばログインした状態を覚えていたり、オンラインで買い物をしている際に カートに入れた情報をサーバー側で保持したりするために利用されています。
ところが、サイトのアクセス状況など個人のデータの取得も可能であるため、 最近はヨーロッパなどを中心に規制が厳しくなっています。

当面はクッキーを利用したアクセス解析は続くと思われます。

クッキーの詳細はインターネットにも情報が沢山あるので今回はこれくらいにします。
今回取り上げたいのはいかにデータを取得するかです。

既存のサービスを利用する

一番簡単な方法は既存のアクセストラッキングサービスを利用する事です。
多くの方が利用しているGoogle Analyticsは手軽で詳細の情報が得られるので 多くのWebサイトのアクセス解析に利用されています。

カスタムフィールドを上手く利用すると、個人の特定もある条件の下で可能です。

例えば、資料請求時に入力したE-mailアドレスや、サービスにログインした時のIDなど 個人を特定できる情報を利用者が入力した場合はクッキーとその情報を組み合わせると 誰がアクセスしたかを知る事が可能です。 ただし、同一の人でも別の端末や別のブラウザー(例えばIEとクロム)などを利用した場合は ブラウザーごとに違うクッキーになるので多くの場合は見かけ上は別の人としてトラックされます。
ただし、Google Analyticsは規約上成約があって、個人を特定できる情報をGoogle Analyticsに 送る事はできません。(送った場合は規約違反という事になって、サービスを停止される事があります)
従って、個人を特定するには、Google Analyticsには仮想IDを送って、個人を特定出来る E-Mailなどの情報と一緒に別途データベースなどで管理する必要があります。 あとは、その情報をクロムに読み込ませて、ブラウザーでの表示はE-Mail毎にリストして表示できるようにする プラグインなどもあります。 PII Viewer for Google Analytics

Firebaseでもある程度データが得られます!

Firebaseでもある程度のアクセスデータを取得できます。 例えば、ログイン状況やデータベースのアクセス回数などは簡単に取得できます。
Google Analyticsと組み合わせて、データを取り込めば カスタムのトラッキングの仕組みを作らなくても Webサービスの評価をするデータを取得できます。
データのトラッキングについても、将来取り上げる事を考えていますので その際にはもう少し詳しい話をお届けできるかと思います。
シリコンバレースーパーウエアでは、単に機能を作るだけではなく、ビジネスを意識した サービス作りの手法を提供しています。 単純に、Webサービスを作るだけではなく、どのように作って、どのようにビジネスにつなげて 行くかが鍵です。また、フリーランスの方だけではなく、就職を考えている方にも 「実践力」を養うことで「即戦力」のエンジニアとしてのスキルを身に着ける事ができます!

興味のある方は今すぐお問合せください!



またよろしければ、ニュースレターの登録をお願いします!大体週一回お届けしています。ブログよりは一歩踏み込んだもっと濃い内容を発信しています。


Copyright(c) 2020 by Silicon Valley Super Ware, all rights reserved.

コメント

このブログの人気の投稿

ユーザーインターフェースの設計

足し算以外もできるようにする

改良版足し算プログラム