Webサービスを利用する理由は?


Silicon Valley Super Ware

2020年8月18日


Webサービスを利用する理由は?

今月紹介している、登山・ハイキングのWebサービスは そのままでは利用する方に分かりにくいという欠点があります。
特に、登山・ハイキングの世界では心拍数に関する情報が余り多くありません。 いきなり、心拍数でペースを調節すると言ってもなかなか受け入れてもらえません。

そこで、丁寧な説明と、「効果を体験」できる事が大切になります。

まだ、サイトの情報は整備中で十分ではありませんが、 詳しいコンセプトをキンドルの本などにしたりして、 その「効果」を広めるべく活動しています。
Webサービスは、企業などのWebベースのアプリケーションの様に、 アプリケーションのWeb版という場合も沢山ありますが、 従来のようなWebサイトとの複合系(ハイブリッド)も一般向けのサービスでは重要です。
今回のサービスの場合、Webサイトでも概要を説明して 初めての方でも簡単に使えるように、通所のWebサイトよりも 説明や解説を多くしています。

GPSのデータ解析を取り入れた大きな理由

登山・ハイキングに興味のある方で、このサービスをご覧になった方は お気づきの方も多いと思いますが、提唱しているコンセプトは、

「ばてない為に心拍数を抑えて歩きましょう!」

という事です。シンプルですよね?
これだけだと、殆どの人は「当たり前」と思う物です。 しかし、現実には「ゆっくり歩くのは意外に難しい」のです!
特に体力的に余裕がある歩き始めの場合、どうしてもペースが上がりやすくなります。 実は「最適」と思われるペースは相当ゆっくりになっています。

そして、「早く頂上に着きたい!」という思いがあるので、ペースは徐々に上がります。

その結果、気づいた時には「バテている」場合が殆どです。
目に見える形で効果を示す!そのために、GPSのデータ解析機能を作りました!

データを見ると何故ばてたかが分かる!

一つの例ですが、ヨセミテ国立公園にある「Mt.Dana」という山を登った時のデータです
標高[m] Zone1 Zone2 Zone3 Zone4 Zone5
2800 26.5 59.8 13.6 0.0 0.0
2900 0.0 30.5 62.4 6.4 0.6
3000 0.2 0.7 84.8 14.3 0.0
3100 0.7 28.2 70.8 0.4 0.0
3200 2.7 38.0 59.3 0.0 0.0
3300 11.4 63.4 23.1 1.9 0.0
3400 12.6 57.6 22.9 0.4 0.0
3500 17.2 65.6 14.8 0.0 0.0
3600 23.3 75.6 2.7 0.0 0.0
3700 25.6 67.4 4.1 0.0 0.0
赤字でハイライトしたところがポイントです。実はこの部分ペースはオーバーペースです。 Zone3の心拍数の範囲は、毎分144回から155回です。
Zone4の心拍数の範囲は、毎分156回から167回になります。

一般的な市民ランナーがフルマラソンを走るためにはZone3の心拍数のペースで走るのが 一般的なペースの基準です(競技レベルの人ではありません)

つまり、赤字の部分はそのペースを上回る負荷が体にかかっていると考えられます。 ところが、実際に歩いている感覚では、余りきつい感じではありません。 ちょっと速いかなくらいの感じでした。
そこで「休憩時間の割合」を見てみます。これは、休憩としてバックパックを下ろして 休憩を取った時間も含まれていますが、これ以外に移動速度が毎秒30㎝以下大体、 1秒に1歩でなくなった場合も休憩として算出した場合の休憩時間の割合です。
標高3400mまでは、休憩時間の割合は概ね20~25%以下ですが、 3500mより高くなると、3500m~3600mで51.8%、3600m~3700mで55.5%、 3700m~3800mで62.7%と倍以上に跳ね上がっています。 これは、明らかに「バテている」状態を示しています。 通常の高度では、1時間に休憩10分程度でかなり楽に歩けます。 問題は、2800m~3300mの区間でその感覚で行動した事にあります。 計算上の最適ペースは毎分150回以下の心拍数で歩く事です。
この時も、3300mより上は意識的にペースを抑えているので 心拍数はZone2を中心に抑えていますが、それでも休憩時間が増えてしまっています。 これで心拍数を抑えずに歩くともっと早くバテてしまったという事になります。

データーを見ると納得!

実際に自分が歩いた時のデータ解析結果を見ると、バテる理由がハッキリわかります。
これで、心拍数を推奨する計算値いかに抑えるとバテるのを 少なくても遅らせる事ができるとなると、興味が出ませんか?
実際に、このサービスの価値をわかってもらうには、「気づき」が必要です。
そのために、丁寧な説明と、実際に納得できるデータを見せる事で サイトを訪れた人の意識が変わるケースが増えます。
Webサービスを広めるためにはこうした、工夫がある程度必要になります。
「データ」や「実体験」はそれをサポートしてくれます。
シリコンバレースーパーウエアでは、単に機能を作るだけではなく、ビジネスを意識した サービス作りの手法を提供しています。 単純に、Webサービスを作るだけではなく、どのように作って、どのようにビジネスにつなげて 行くかが鍵です。また、フリーランスの方だけではなく、就職を考えている方にも 「実践力」を養うことで「即戦力」のエンジニアとしてのスキルを身に着ける事ができます!

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