Firebaseを使ったWeb開発にM1 Macを購入
Firebaseを使ったWeb開発にM1 Macを購入
2020年12月22日
Firebase を使った Web 開発に M1 Mac を購入
先月(2020 年 11 月)に M1(Apple が開発した ARM ベースの CPU)を搭載した Mac が発表されました。 iPhone アプリの開発が時々入ってくることもあって、Mac の購入を検討していました。 Apple は今後 2 年をかけて Mac の CPU をインテルから自社開発の ARM に切り替える事をすでにアナウンスしています。
今回発表された機種は、ARM ベースの Mac の最初のモデルと言うこともあって見送る予定でしたが、発表後の色々な詳細を見ると試してみる価値があるかなと思い、予定を変更して購入しました。
この記事では、実際に M1 ベースの Mac を Web 開発に使ってみた上での感想を書いています。
購入したモデルはエントリーモデル!
今回購入したのは、MacBook Air のエントリモデルです。メモリは8 GB、SSD(ストレージ)は 256GB のベースモデルです。 当初は、インテル版の16 GB モデルの購入を検討していましたが、Apple M1 を搭載した MacBook の記事を発売後に読んだ結果、恐らく16 GB のメモリはなくても良いかなと思い、最安値のモデルにしました。
基本的な用途は、
- Web 開発(Typescript,PHP,React,Vue,Next,Nuxt,Node.js)
- デスクトップアプリの開発(基本的に Java と Python)
- 写真編集(RAW 処理も含む、Adobe Lightroom、Phtoshop など)
- 簡単なビデオ編集(YouTube 用など)
- 基本的なデスクトップアプリ(ワープロ、表計算、プレゼンテーションなど)
になります。
取り敢えず必要なアプリをインストールしてみましたが、容量的には問題ありませんでした。
インストールした主なアプリは
- Vscode
- Node.js
- Python
- Photshop
- Premire Pro
- After Effects
- Lightroom
- Illastrator
- XD
- Acrobad DC Pro
- Microsoft 365 (Word/Excel/Powerpoint)
これでも100 GB 以上は空き容量があります。仕様サイズは別の PC から移した開発中、開発済みのデータを含めて約140 GB 程度でした。外部のストレージを使えることを考えると、ストレージサイズは問題はありません。
メモリの使用量は?
メモリの使用量は、普段はあまりやらないような使い方をしてみました。
- 複数の Web 開発プロジェクトを Vscode で開く
- Google Chrome で沢山のタブを開く
- フォトショップで写真の編集
- 複数のリモートデスクトップのアクセス
などをやると、メモリの使用容量は7 GB 前後まで行きます。
メモリの容量は、アプリを沢山同時に動かせば増えるのは当然ですが、メモリの使用容量が増えても殆ど体感的な処理スピードは落ちていません。Windows10 の PC の場合、メモリの使用量が70%から80%より大きくなると、処理速度が著しく遅くなりますが、M1 の Mac の場合は余り大きな差はありません。 恐らく、OS がうまく実際に使うメモリを管理していると考えられます。大量に Chrome のタブを開いても特に問題はありません。
これは、例えば狭い台所でも、良いアシスタントがいて必要なものを必要な時に出してくれれば料理はスムーズに進むのに似ています。 確かに大きな台所は魅力的ですが、広くなくても同じような料理人がいて作業できれば余り変わらない時間で調理が可能です。 このアシスタントの役割をしているのが OS です。少なくても、この Mac の OS(BigSur)はその辺をうまく処理していると言えます。
恐らく、メモリの半分ちょっとくらいまでは必要なだけデータを置いて、データが増えてきたら、必要なデータだけを残してスペースを有効に使っているのだと思います。もちろん、Windows などでも似たような処理はしていますが、処理をより効率的にうまくやっていると考えられます。
特に沢山のアプリを動かしていなくても5 GB 前後使用しているので不安になる場合もあるかもしれませんが、写真の編集や4 K の短いビデオ編集でも余りストレスなくできます。
実際の処理は?
ベンチマークの数値はすでに多くの方が投稿されているのでこの記事では触れません。実際に普段している仕事をやってみての感想をまとめてみました。 コードの入力や、ワープロの文章の入力は人間のタイプするスピードが CPU の処理能力よりはるかに低いので問題は全く感じられません。 Web ブラウザは、Safari も Chrome も非常に高速で立ち上がり全くストレスはありません。
React や Vue のイメージの作成も非常に高速で小さなプロジェクトの場合は殆ど待ち時間はありません。
ベンチマークの数値が示す様に、処理能力は最新のインテルの Core i5 より上の様です。
まとめ
新しい、Apple の M1 チップを搭載した Mac を約1週間使っての感想をまとめてみました。
Firebase を使った Web 開発の方は全く問題なく、React や Vue、Next などのフレームワークを使って快適に行うことができます。 イメージをビルドする時間も高速でストレスはありません。
また、写真やビデオの処理も、普通の人が編集したり加工したりする分には十分実用範囲です。 長時間の8 K のビデオなどの編集でもしない限りは十分実用になるレベルだと思います。
もちろん、お金に余裕のある方は、大容量のモデルを選択するのも良いかとおもいます。しかし、多くの方にとって、エントリーモデルの8 GB メモリ/256 GB ストレージのモデルは十分だと考えられます。あとは使ってみてどうしても足りない様ならば、上位のモデルの購入を考えてみても良いかと思います。
私は、少し古い32 GB メモリの PC も使用していますが、新しい、M1 ベースの Mac の方が快適に使えます。
アメリカでの、MacBook Air の8 GB/256GB モデルは999ドルです。同じ様な仕様の Windows の PC に比べると少し割高ですが、性能などを考えると、以前ほどは Mac は高くはないと思います。最近のインテルベースの Mac は使っていないので、公平な比較は難しいですが、少なくても、Windows10 の16 GB の PC よりは良いのではないかと思います。(10 thGEN の Core i5 16GB / 512GB SSD と比べて遜色ないか性能は上かと思います)
Web 開発にと考える方で新しい PC を検討されている方にはお勧めの1台だと思います。
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