Raspberry PiにOSを入れる!

Raspberry PiにOSを入れる!

2021年9月29日



Raspberry Pi に OS を入れる!

Raspberry Pi を利用するために最初にすることは、OS のインストールです。まずは、OS のインストールに関連した事をまとめてみました。

Raspberry Pi を利用するには OS が必要です

Raspberry Pi を利用するには、基本的に OS が必要です。利用方法によっては、OS を入れずに使う方法はありますが、OS を入れた方が効率よく利用できます。そこで、最初にやる事は、OS をインストールする事が最初の作業になります。

Raspberry Pi で動作する OS は色々あります。殆どの場合は、事前にマイクロ SD カードに入れらた OS を利用するのが一番手軽で簡単な方法です。事前にマイクロ SD カードが設定されていない場合は、自分でマイクロ SD カードの準備が必要になります。詳しくはこの記事で紹介します。

事前にマイクロ SD カードが設定されている場合は、マイクロ SD カードを本体の基板に挿して電源を入れるとシステムが立ち上がります。 殆どの場合は、「NOOBS(New Out Of the Box Software)」がインストールされていて、簡単に OS がインストールできるようになっています。予め設定されている OS で利用する場合には、そのまま指示通りに設定すれば、Raspberry Pi を利用する事ができます。標準的に利用されている OS は、Raspbianという OS で基本的な機能はこの OS でも十分に利用する事ができます。

実際に、Raspberry Pi が届いて最初に設定した際は、動作確認を含めてこの OS を立ち上げてみました。 先日も、記事に書きましたが、Raspberry Pi をケースに入れて、ヒートシンクや冷却ファンを取り付けて、Raspbianを立ち上げるのに要した時間は概ね 30 分程度でした。慣れていない場合でも、1 時間程度あれば十分に最初の設定を行う事ができます。

他の OS を入れるには?

Raspbian でも基本的な利用には問題ありませんが、別の OS をインストールしたい場合もあります。 今回は、普段開発で利用している Ubuntu を入れて色々試してみるのが最初の目的ですので、Ubuntu 版の Linux をインストールしました。その場合は、マイクロ SD カードに希望の OS を書き込む必要があります。

色々やり方がありますが、手軽で簡単なやり方は、マイクロ SD カードに必要なイメージを書き込むソフトを別の PC に入れてマイクロ SD カードを設定する方法が簡単です。今回は、Ubuntsu のインストール方法を検索したところ、Ubuntu のサイトに詳しい説明がありました。マイクロ SD カードにイメージを書き込むアプリは、Windows/Mac/Linux で動作します。

利用する PC にマイクロ SD カードを接続する必要があります。PC に直接挿せない場合は、USB などのアダプタを利用して、マイクロ SD カードを PC に接続する必要がります。その上で、書き込みたい OS をメニューから選んで、マイクロ SD カードを指定して実行するだけです。OS のサイズにもよりますが、数分で書き込みは完了するようです。

今回は、「Ubuntu Desktop 21.04 (RPi 4/400) 64-bit desktop OS for Pi 4 models with 4Gb+」という OS を選んでインストールしました。

デスクトップ OS とサーバー OS の違いは?

ところで、OS のメニューを見ていると、色々な OS がリストされています。 サーバーという言葉をよく聞くと思いますが、サーバーとはどんな物かご存知ですか? 簡単に言うと、「何かのサービスを提供する物」という意味です。Web サーバーというと、Web サイトのサービスを提供するコンピュータの事を Web サーバーと言います。ファイルサーバーというと、ネットワーク上に色々なファイルを置くサービースを提供するコンピュータをファイルサーバーなどのように呼んでいます。

デスクトップというのは、一般的に、ディスプレーにアイコンなどを並べて、「机の上=デスクトップ」のようにコンピュータを利用する仕組みの事を指しています。 PC などは、このような使い方をするので普通の人が利用しているのは「デスクトップ OS」という事になります。 Ubuntu でもリストを見ていると、サーバー用の OS とデスクトップ用の OS が別々に提供されています。どちらをインストールするか迷う場合も多いと思いますが、実は OS の基本部分は同じです。OS と一緒に入っているパッケージ(アプリ)が違います。

殆どのサーバーはネットワークを介してリクエスト受け付けて、そのサービスを提供するという仕組みです。従って、ディスプレーを接続して、ウインドウシステムを利用する必要がありません。そのため、必要最低限のパッケージのみで構成されています。一方でデスクトップ OS はディスプレーを接続して、ウインドウシステムなどを利用する用途の OS で、利用者が利用しやすいようにするためのパッケージやアプリが多数含まれているのでサイズが大きくなります。

デスクトップの OS でも必要なパッケージをインストールすればサーバーとしても機能させる事が可能です。

従って、今回は、どちらの用途にも使えるデスクトップのイメージを選択しました。

Ubuntu のデスクトップ OS のインストール

Raspberry Pi のイメージ作成アプリで、必要なイメージをマイクロ SD カードに書き込んだ後に、マイクロ SD カードを PC から取り出して、Raspberry Pi に指して電源を入れると、Ubuntu のインストーラーが立ち上がります。

使用する言語や、キーボードの設定を入力して、時刻やユーザーの名前やパスワードの設定をすると、Ubuntu デスクトップを利用できる形にインストールしてくれます。

これで、普段 PC で利用しているのと全く同じ Ubuntu を利用できます。

あとは、必要なパッケージを OS にインストールする作業がありますが、こちらは次回以降で紹介する事にします。

まとめ

Raspberry Pi に OS を設定する流れを簡単にまとめてみました。 殆どの場合、付属のマイクロ SD カードに OS を設定するためのイメージが予め書き込まれていて、マイクロ SD カードを入れて電源を入れれば簡単に OS の設定が可能です。

Ubuntu など一般的な OS も、PC などを利用して OS 設定のデータを書き込めば簡単にインストールする事ができます。 OS にはデスクトップ OS とサーバー OS がありますが、マイクロ SD カードの容量に余裕がある場合は、とりあえずデスクトップ版の OS を入れた方が便利です。デスクトップ版の OS でも、必要なパッケージをインストールしたり、設定を行えばサーバーとしても利用できます。

まずは、基本機能が使える状態にする意味で、OS を選んでインストールする事が必要です。

Ubuntu を入れてみましたが、最初の感想はとしては、「Mac で動かしている仮想マシーンの Ubuntu よりは遅い」、「Intel の最近の i5 CPU よりも遅い」という感じです。価格を考えれば、当然ですが実用的には問題ありません。実際にアプリを入れてどの程度差があるのかを今後調べて行く予定です。お楽しみに!


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