成功から学べるか?

成功から学べるか?

2021年12月28日



成功から学べるか?

「失敗から学ぶ」というのは良く言われる言葉ですが、「成功から学ぶ」というのはどうでしょうか?かなりのケースでは成功から学ぶというのは意外に難しい場合が多くなっています。この記事は、「成功」と「失敗」の大きな違いについて考えてみました。

失敗から学べる大きな理由

皆さんも、自分が失敗した場合について考えて見てください! 殆どの方は、失敗した時は「悔しい」と思う物です。あの時に、XXX をしなければよかったなどと後悔する場合も多いはずです。

こうした事から分かるように、殆どの人は、失敗する事はは嫌いで、余り良い事だとは思っていません。

なので、同じ失敗を繰り返さないように、「反省」する物です。

具体的には、どうして失敗したのかを考えて、次に同じような事をする際には、同じ過ちを繰り返さない様にする物です。 また、いろいろ試行錯誤してして、何とか失敗の原因を突き止めて対策を講じたりする物です。

こうした努力が、「失敗から学ぶ」につながる場合が多い大きな理由になっています。

成功した場合はどうか?

では、成功した場合はどうでしょうか?

成功した時は、失敗とは反対に嬉しい物です。また、その結果に満足する場合が殆どかと思います。 殆どの場合は、成功した場合には、成功の真の原因を追求したりするケースは非常に少ないのではないでしょうか?

一部の研究などでは、うまくいった場合でも、再現性が重要視されるために、上手く行った原因を突き止めるという事を行いますが、ビジネスなどの場合には、上手く行った場合はその時のやり方や方法に固執してしまう場合がどうしても多くなってしまいます。

そうした事が原因で、成功の真の原因というのは余り明確にならない場合が多くなります。

このあたりが、成功から学ぶのは難しいと考える大きな理由です。

どうしたら学ぶ事ができるか?

このように考えると、成功からは学べないように見えます。 しかし、成功からも失敗からも学んで成長するための方法が実はあります。

この方法を使うと、成功しても失敗しても学んで、成長していく事が可能になります。

ポイントは、二つあります。

  • 新しい事、やり方を変えるのは一つにする
  • 結果を予測する

この二点です。一番最初にトライする際は、自分が一番良いと思う方法で挑戦します。 従って、「最初の新しい事、やり方を変えるのは一つ」というのが当てはまりません。 しかし、結果を予測することは必ずやってみるのがポイントです。

具体的に言うと、どんな結果になるのかを、その理由(根拠)を含めて予測します。別の言い方をすると、仮説を立てるという事です。

「XXXX をすると OOOO だから、XXX になる」

と言う感じになります。

それで実際にやってみて、その結果が仮説通りかを検証するという事を繰り返します。 仮説通りにならない場合、仮説が違っている事になります。その場合は、何が違っていたのかを考えて、それを修正するために何か一つだけを変えて、新たな仮説を立てて実行します。

これを繰り返していくと、何が「成功」につながって、何が「失敗」の原因になるのかが見えてきます。つまり、この方法を繰り返す事によって成功に近づきながら成長していく事が可能になる訳です。

実は「失敗」は存在しない!

仮説を立てて、一つづつやり方を変える方法を使う場合、「失敗」は存在しないと考えて問題ありません。実際にやってみて結果が得られれば、基本的にその挑戦は「成功」と考える事ができるからです。こうした、仮説に対する結果という「データ」は本当に成功を収めるための資産になります。

逆に、適当に人の真似をしてやってみるというやり方の場合、上手く行っても何で上手く行ったのかはわかりませんし、失敗した原因を探り出すのも実はとても難しくなります。

仮説を立てるというのは、言葉を変えると「考える」という事に他なりません。毎回、考えて実行するというのが、本当の意味で「学ぶ」事であって、「成長する」という事です。

まとめ

いろいろな事を学びながら成長する事を目指す場合、「考える」事がとても大切です。 闇雲に、何かをやる方法でも、上手くいく場合がありますが、続けて成長するのはとても難しいのが現実です。

考えるというと漠然として難しいですが、上でも書いている通り、本当にやるべきことは、「こうしたら、どうなる」という仮説を立ててから実行するというシンプルなプロセスです。最初は中々上手くいかない場合も多いと思いますが、このプロセスが、その分野で学んだり成長する秘訣です。

慣れてくると、単に一つの予測ではなく、いくつかの結果の可能性を考えて、その中のどれかになるという感じになってきます。こうなると、次の手も考えやすくなってきます。そうすると、この結果なら、次はこの方法でという一歩先を読むような形での実行に変わってきます。

こうなると、ほぼ結果が予測範囲内になるようになってきて、いろいろな事がうまく回るようになります。

本質は、成功や失敗から学ぶのではなく、実は「予測(仮定、仮説)」から学ぶとうのが実は学習と成長の秘訣という事になります。

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